ひとりごと（その２）

先日、マンションの一室で洗面所への出入りのドアが、ベランダからの突風でもぎ取られ外れてしまい、半年以上ドアのないまま不便で困っているとのご相談をいただきました。

拝見すると、ドアヒンジがねじ曲がってしまい交換しないと取り付けられない状態でした。早速、同じ部品を探し、製造メーカーまで判明しましたが、既に製造中止となっており、代替品もないとの切ない回答でした。

もちろん、同一でなくても類似のドアヒンジで対応は可能と思われましたが、ドアにもドア枠側にも異なる穴をあける必要があり見栄えが悪くなることや、微妙な建付調整も簡単ではなさそうでしたので、ねじ曲がったドアヒンジの修復をまず第一に検討しました。かなり頑丈なもので、当店の設備では歯が立たず、近隣の金属加工工場に飛び込んでみました。親子で経営なさっているS製作所さんという町工場ですが、とても親切に、また、あっという間に元の真っすぐの状態に治してくださいました。とても助かったのはもちろんのこと、日本の町工場の技術力に改めて感動した次第です。

治った部品を後日お客さまにお届けし、当店の施工により、無事、元の状態にドアを戻すことができました。お客さまには大変喜んでいただきました。これからも、お客さまに寄り添い、精一杯お困りごとに対処していきたいと益々励みになりました。